横浜F・マリノスの試合分析2【攻撃と守備の穴・攻略法】Jリーグ

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こちらの記事は、私がJクラブで仕事を始める前の、2019年3月7日に公開した記事です。

こんにちは、TETSUです。

今回は、「横浜F・マリノス」のサッカー試合分析を行っていきます。

「横浜F・マリノスvsベガルタ仙台」の試合です。

 

2019年のJリーグが開幕し、早くも2試合が終わりました。 

横浜F・マリノスは見事2連勝です。去年は下位になってしまっていましたが、去年のサッカーとは打って変わってとても面白く、とても興味深いサッカーをしています。

2019年の横浜F・マリノスの試合分析は、既に開幕戦の「ガンバ大阪vs横浜F・マリノス」の試合で行いました。

今回の「横浜F・マリノス」の試合分析記事は、前回の内容を踏まえた試合分析になっているので、先にこちら↓を御覧ください。

2019年横浜F.マリノスの試合分析【アタッキングサッカー】Jリーグ

2019.02.26

上のマリノスの試合分析は、どんどん手を加えた結果、合計5800文字程の内容になりました(笑)。
それでも省いた内容が多いので、読みやすい試合分析記事ではと思います。

ちなみに今回の試合分析は8600文字を超えました(笑)。

TETSU
有料記事で公開しようかと悩んでいたほど、私自身頑張って手を込んだ試合分析なので、少し長いですが読み応えは保証するので、どうか読んでくださると嬉しいです(笑)。

 

今シーズンのJリーグの試合分析は他にも、「セレッソ大阪vsヴィッセル神戸」の試合分析を行いました。

セレッソ大阪vsヴィッセル神戸【サッカー試合分析】両監督の戦術策

2019.02.23
 

横浜F・マリノスのシステム

まずは、横浜F・マリノスとベガルタ仙台のスタメンとシステムです。

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横浜F・マリノスのスタメンは、前節の開幕戦と変わらないメンバーとなりました。

 

半数が新加入選手ですが、前節の選手たちの関係性はとても良かったので、そこまで気にすることではないです。

スタメンを変えないのは、チームとしての完成度は高くなりますが、その分相手に研究され対応されやすくなりますので、今後どうなっていくのでしょうか。

今回に関しては、少なからず仙台に研究されて対応されていましたが、仙台の甘さもあり、そこまでマリノスに影響はありませんでしたね。

 

選手の疲労に関しても、1週間の期間があったので、そこまで影響がなかったように思えました。

 

横浜F・マリノスの攻撃

まずは、横浜F・マリノスの攻撃についての試合分析です。

 

前回の横浜F・マリノスの試合分析記事で、マリノスの攻撃について、私はこう言いました。

TETSU
全体が統一されていないようで、統一されている。チームとしてのルール(決まりごと)が決まっていないようで、決まっているサッカー

もっと詳しく言うと、

コートの各エリアに人のいるべき場所は大体決まっているが、「誰がどこ!」というのは明白にはなっていないようで、その場所(スペースや相手の間)に選手11人が動き続ける、フットサルのような前進と崩しのやり方

今回の横浜F・マリノスvsベガルタ仙台の試合を見ても、マリノスの攻撃は正にそのような形でした。

そして、マリノスの各選手のいるべきエリアとして、私が作成したのは下の画像です。

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前回の試合分析をしてこの画像を作成したのですが、マリノスの選手達はこのエリア分けをそこまで意識してはいないでしょう。

それについては、Twitterでもツイートしました↓

マリノスの選手はゾーン2からの崩しでは、流動的に動いていきます。

その、選手らが相手の間やボールを回して前進していくためのスペースに移動していくと、私の作成したエリアに選手たちが自然と分かれることが多いといった感じです。

 

なので、マリノスの選手達がそこまで意識はしていなくても、そのスペースに誰か選手が動いてくるのですが、

あくまで相手チームの選手の間を中心に動く事が多いので、相手チームが各スペースで待っていたらその場所にボールや選手が来るわけでもないのです。

なので、相手チームからすると対応するのは難しいのでしょう。

 

それが、「チームとしてのルール(決まりごと)が決まっていないようで、決まっているサッカー」の言葉の意味と近い部分です。

 

DFラインを破る動き出し

マリノスが攻撃をしていく上でのエリア分けの際の説明でも書いたのですが、

マリノスの選手達は前へ抜けていく動き出しをすることが多いです。エリア分けをしている画像でいうと赤色の矢印の動き出しです。

これに言葉を付け足すと、「相手の背後からナナメに裏へ抜け出していく動き出し」です。

 

これは仙台戦でも何度もあり、マリノスの2点目も最終的にはこのパターンです。 

この抜け出しは、仙台のディフェンスラインが統一されていない(カバーとペルムータが出来ていない)ことが多かったので、マリノスは更にDFラインを突破しやすくなっていました。

 

この裏への抜け出しの後に、チームとして規律されているのは、「ゴール前での選手の入り方」です。

ここで大事なのは恐らく2つ、

    ファーサイドに選手が入り、強いクロスをファーサイドへ。

    マイナスの低い位置に他の選手が詰める。

下の画像はこの試合のマリノスの2点目のシーンです。

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    ここではファーサイドに入ってきたエジカルがゴールを決めました。
他の場面でもクロスに合わせて入ってくる選手は、ファーサイドに入ってくる事が多く、クロスも強いボールをファーサイドに蹴る事が多かったです。

    前の試合と同じく、ゴール前(青色のエリア)に多くの選手が入ってくると、その後ろ(赤色のエリア)が空きます。
マイナスの低い位置にはマルコスと三好の2人が入ってきています。これは、私の作成したエリア分けの画像だと、赤色のエリアです。(2列目の赤色のエリアの状況は、前節の三好のゴールと同じパターンです。)
さらにそのすぐ後ろには高野も入ってきているので、こぼれ球には反応がしやすく、分厚い攻撃になっています。

 

赤色のエリアを更に有効活用する策

横浜F・マリノスがこの赤色のエリアを広げて使う他の策として、前線へのクロスも何回かありました。

赤色のエリアをフリーにして、且つ得点も直接狙う為に、少し低い位置からのアーリークロスを深い位置にいるFWに蹴るプレーです。

下の画像は、前半12分。

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天野がアーリークロスを蹴っているのですが、仙台のDFはプレスを強くかけられていないので、フリーキックとほぼ同じ状態。しかし、ゴール前のDFの数は数的同数なのでフリーキックよりも攻撃側有利。

ボールと共にDFラインも下がるので、ここから赤色のスペースが広がっていきます。

 

ここでは、クロスがゴールに近く、赤いエリアに誰も入れていない事もあり、エジカルが直接ヘディングシュートを狙っていました。 

 

そのクロスから赤色のエリアを上手く使えたのは、後半の65分にありました。
下の画像です。

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先程よりも更に低い位置からアーリークロスで、DFラインとMFのラインの間が広がっています。そのため、赤色のエリアがとても大きくなっています。

クロスボールに競り合う李は、ゴールと距離もあるため後ろの赤色のエリアにヘディングで落とし、そこにマルコスが走り込んでシュートまで行きました。

とてもシンプルで綺麗な攻撃の形です。

 

相手のDFラインが下がり、プレスをあまりかけられていない時に。ゴールを狙え、赤色のエリアも有効的に使える1つの方法として、このアーリークロスをマリノスは何度か使っています。

そうして、相手がプレスをかけてくると、また相手DFの背後にスペースができるので、そこに選手が流れていきます。 

 

アーリークロスに関して。1つ目の画像のシーンでもそうでしたが、赤色のエリアに誰も入っていない場面もありました。

それに対しては、意図的なのかそうではないのか分かりませんが、今シーズンのマリノスは前への圧力が大きく、自分たち主体のサッカーをしてるので、私は意図的に人を走り込ませていない訳ではないと思います。

裏への抜け出しの後には、赤色のエリアに選手が入ってくることは出来ていますが、クロスの場合ではまだ完全に流動できていない。といった様子。

今後は、多少遅れてでも選手が入ってくる事に慣れていくのではと思います。

 

横浜F・マリノスの穴・弱点

ここまで、若干長くなりましたが、ここからは「2019年、横浜F・マリノスの攻略法」について解説していきます。

 

マリノスの攻略法と、「横浜F・マリノスの穴と弱点」についてです。 

2019年の横浜F・マリノスは確かに強いですが、100%勝つような最強のチームなんてどこにも存在しません。強そうに見えても、それを破る策は必ずあります。 

横浜F・マリノスの攻略法の素となる部分についてはいくつかありますので、順に解説していきます! 

 

横浜F・マリノスのプレス

マリノスは守備の際に、前から激しくプレスに行くことがあります。

逆を言えば、前から激しくプレスに行かないこともある…

 

まず、これに私は気になりました。

恐らくマリノスのプレスは、マリノスの最終ライン(DF)の状態によって、FWが決めています。

というのも、「DFと距離があるのか、ないのか」ということ。

 

マリノスのDFラインは、基本的には素早く上がります。ボールが前に進むと同時に、一斉に上がるのです。

なので、初戦のガンバ大阪戦も、今回のベガルタ仙台戦もオフサイドを何度も取っていました。このオフサイドはどれも意図的なものでしょう。現にマリノスの4バックの前後の対応は悪くありません。

基本的にはマリノスのDFラインが高く上がるので、基本的にはFWが前からのプレスをします。

 

逆にDFラインが低い位置の時には、FWもそこまで積極的には前からプレスに行きません。

例を挙げると、「カウンターを狙ってGKからのロングキックで、ボールのスピードが人の上がるスピードよりも早く前線に行き、その直後に相手に奪われた場合。」

こんな場面では、DFラインはすぐに高い位置にいけないので、FWもプレスを遅らせていました。

なので、そのような明らかに距離が空いている時には、マリノスの守備はゾーン2からになっています。 

 

マリノスは、「チームとしては前からプレスに行く意図や意志」が試合中でも所々に感じられるが、常に全員が同じ意識ということは難しい。前からプレスに行く時と行かない時があるから。

更に、チームが始動してすぐのこの時期は特に。

 

そこでどこに穴ができるかというと、各ラインの間です。(FW-MFMF-DFDF-GK

 

下の画像はマリノスの、ゾーン2からの守備の場面です。

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マリノスは、相手と同じ枚数でプレスに行っていますが、そうすると、「MFDFの間が大きく空く」、「マリノスのDFも相手と同じ数でマークをしている」状態になります。

そのマリノスのライン間で相手がギャップを作って立つと、プレスでハメにくくなります。

また、守備でマンマークをするのであれば、リスク管理としても最終ラインのDFが最低でも1人は余らないと成立しません。

 

下の画像は、その直後の別視点のものです。

横浜F・マリノス マリノス Jリーグ ベガルタ仙台 神奈川 サッカー 分析 試合 試合分析 戦術 攻略法 攻撃 守備 やり方 リスク あタッキングフットボール ポステコグルー 天野 三好 仲川 飯倉DFラインは数的同数で、相手のロングボールに対応しようとしています。

また、DFは裏の大きなスペースを気にしているので、前には出にくい状況です。

 

ですが、FWMFはプレスに行く意識が強く、広がりながら前からプレスに行っているので、中盤でのスペースが空いて広がっていきます。上の画像での赤色の丸のエリアです。

そうすると、コート中央にいる喜田の横のスペースを埋める人がいません。

DFラインをもっと上げるか右サイドがもっとコンパクトにするべきでした。

 

上の画像でもそうですが、マリノスのDFラインは、横方向にコンパクトになりつつ、前後へのラインコントロールを設備しています。

前後の関係は良いですが、その分、左右の両サイドに大きなスペースが生まれます。

ベガルタ仙台も狙っていましたが、両サイドに上手く人が流れて、横の深い位置に振られて、その大きなサイドのスペースを使われるとピンチになります。

次の川崎フロンターレ戦でも、これは危ないのではないでしょうか。

 

ここ2試合で、マリノスの前線からのプレスの流動性に、若干だが時差があると感じていました。

DFラインの押し上げは効果的ですが、それがFWMFまで全員でしっかりと連動していない場面もあります。マリノスは皆がしっかりとディフェンスに走っているので、それだけ縦の方向へのダッシュの頻度も上がります。

その頻度が上がり疲労が溜まり、前からのプレスが連動していないと、MFDFが前線から連動するはずのプレスで遅れ、1タッチで剥がされやすい状況になる。

 

ですが、DFラインの上がりは早いので、相手が裏のスペースに急いだ場合にはオフサイドを取りやすい。に加えて、両CBのチアゴと畠中の安定感が素晴らしいので、マリノスの守備が成り立っている印象です。 

リスク管理はあまり用意されてはおらず、無理をして広いスペースをカバーしているようなイメージです。ここ2試合はまだ、その無理が利いている状態。

今説明したマリノスの弱点をまとめると、以下の3つ。

・各ラインのプレスに時差が生まれやすい

・各ライン間のスペースが空く

DFラインの両脇のスペース

 

マリノス、ビルドアップ時のCB

マリノスの攻撃時は、選手が動き続け、スムーズに相手の深いエリアまでボールを運べる事が多いです。先程にも紹介した、「裏への抜け出し」も含めて。

ですが、これにもリスクがあります。

 

前節のマリノスの試合を見ていても思いましたが、CBの距離が比較的に近い距離感でプレーをしています。

特にゾーン2以上前でのビルドアップと崩しの場面で。

ゾーン1などの低い位置でのときは、広がったり、MFの喜田が下がったりもします。

 

そのマリノスのCBの関係性と役割を言うのであれば、

2人で3CBの役割をしている」といった感じです。

 

一般的なビルドアップ時のDFの配置は、下の画像の様になります。

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DFラインでのスムーズなパス回しは、コートの横幅を考えても3人は必要です。上の画像で分かれているエリアのように、「右・真ん中・左」と大きく分けて3つでしょう。

4バックでも3バックのチームでも、DFラインには最低3人はいるチームが多いのではと思います。

ですが、マリノスはこの1人を省略して2人で行っており、このやり方では2人が離れていると成立しないからでしょう。

 

そして、その足りていない1人の役割を担っているところがあります。それは1つ前列の中盤(偽サイドバックの位置)です。 

下の画像です。

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CBのチアゴと畠中はとても距離が近いです。

基本的には右サイドの低い位置に他のDFがいるので、簡単にDFでのパス回しが出来ますが、マリノスにはいません。画像でいうと黒の点線のエリアです。

 

そこで、その一つ前の位置(偽サイドバック)のところに、SBかインサイドハーフの選手が入ってきて、パスコースを作れています。画像でいうと赤色のエリアです。

これにより、逆サイドへの起点となれることの他にも、中央のより高い位置でボールを保持でき、相手ゴールに近づきやすくなります。

 

このマリノスのビルドアップでの、最終ラインを2人で行うというリスクをベガルタ仙台は有効に使えていませんでした。

この画像のところでも、ベガルタ仙台は中央へのパスコースを作ってしまっているので、簡単にパスを回され逃げられています。

ここのパスコースを消さないと、マリノスは好きにプレーができるのです。

CBが上がって行ってボールに絡む時もそうですが、マリノスは最終ラインのDFを削って、その分前に押し上げて、前線の人数を増やしています。

 

横浜F・マリノスの攻略法“戦術”

本当は、ここまでやるつもりはあまりありませんでしたが、せっかくなので、“横浜F・マリノスの攻略法”もご紹介したいと思います。

 

サッカーの戦術は1通りでは無いので、今回私が紹介するのは、数あるやり方の中の1つです。

ですが、私の中では横浜F・マリノスと戦うなら、これがベストな戦術だと思います。

 

vs横浜F・マリノス】

マリノスがボールを持っているときは、基本的にはゾーン3(マリノスのゴール付近)からプレスに行き、ハメに行く。

前からのプレスのハメ方を考えると「14141」などが適しているか。

 

その際に、三好と天野の前後の動きに注意。背後からの動き出しが多いのでマークを外しやすい。同時に、中央を絞り、GKCBから前線へのボールを直接通させない。

高い位置でボールを奪うか、前に蹴らせてマイボールにできれば良い。

 

背後に蹴られた場合には、マリノス前線3人のスピードに注意。

そこで、自陣のGKDFの裏までボールがすぐに来たら、マリノスはすぐにはプレスに来ない。

 

だが仲川は1人でもプレスにガンガン来る事が多いので注意が必要。だが、彼1人のプレスは数人で剥がせる。

 

右サイド(マリノスの左サイド)からの攻撃をする方が前に進めやすい。

逆サイドの仲川は後ろまでプレスバックに来るし、右IHの三好も守備に積極的でカバーに来るし、右CBのチアゴのカバーリングは畠中より安定しているので避けたいので。

対して、右サイド(マリノスの左サイド)のマルコスはディフェンスはするが、仲川ほどまで積極的に低い位置には戻らない。

 

マリノスが前線からプレスに来たら、縦と横でギャップを作りながらパスコースを確保し、焦らずワンタッチで繋げたら良し。

また、マリノスのライン間のスペースを狙うことを意識し、ナナメの角度でボールを貰う。あるいは、1つ飛ばすイメージ。

 

マリノスが少し引いた場合には「相手MFの背後からのマークを外す動き」をイメージし、ラインの間に動き出すとボールを受けやすく、マリノスはプレスをかけにくい。又、ここでも1つ飛ばすイメージもあり。

ビルドアップ時には、マリノスのDFラインを固定する為にDFの選手の間に2,3人と、ボランチの喜田の両脇に選手を固定しても面白い。

 

ボールサイドに多くの人数をかけても良いが、逆サイドのワイドに最低1人は配置。敵を引き付け、タイミングよくサイドチェンジを狙う。

 

前にボールが進んだら、マリノスのDFは横をコンパクトにしてボールサイドによるので、FWは逆に離れて、DFの視野から消える。また、マリノスのDFラインだけでなく、中盤も横に寄るので、ボールはサイドからサイドに動かすイメージで循環させる。

その方がマリノスのDFはやりにくい。

 

マリノスがボールを持っており、ゾーン3を突破され、ゾーン2か1からの守備の際は、選手の間をコンパクトにし、ボールサイドに寄る。

下の図のイメージ。

 

ボールのあるサイドに追い込み、後ろに下げさせるために、

・中盤3人へのマンツーマン。

・後ろのCBへのボールの誘導で、そのCBに後ろを向かせる。

・偽サイドバックの位置へのパスコースの遮断。

をし、GKまでボールを下げさせ、DFラインを迅速に上げる。

この追い込みをするためにDFラインは4人で対応する。注意するのはDFラインの背後への抜け出し(カバーリングとペルムータが整えれば尚良し)。

その位置でのマリノスの攻撃は、後ろに戻させられるか、背後に抜け出されるかの2パターンが多い。

なので、ゴール前付近までボールを運ばれたら、DFラインはボールサイドにより、裏のスペースへの反応の準備をする。 

DFラインでの選手間を空けない。ベガルタ仙台はこれがガバガバだったので、5枚のDFがいても意味が無かった。

下の画像はベガルタ仙台の悪い例。

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さいごに

今回、初めて1つのチームの攻略法をブログでご紹介しました。

私はサッカーの戦術面を考察するのが大好きなので、やってみて面白かったです。

ですが、サッカーの戦術というのは選手があって成り立つので、各チームの選手の特徴によって方法は異なります。

 

去年は、横浜F・マリノスがあまり勝てない時期に「ポステコグルー監督の解任」の話題も出ていましたね。

私は、長い目でポステコグルー監督のサッカーを見てみたかった派だったので、解任してほしくはありませんでした。長いシーズンのまだ2試合が終了しただけですが、今シーズンの開幕2試合の試合内容と結果を見たら、解任されなくて本当に良かったですね。

それだけ、期待のできる面白いチームだと思います。

横浜F・マリノスの攻略法を紹介した私が言うのもあれですが、これからの横浜F・マリノスには十分に期待ができますね。

 

ご覧いただきありがとうございました。

横浜F・マリノスの7の改善点について解説をしました。

横浜F・マリノス7つの修正ポイント。試合で発見したサッカー問題点

2019.03.31




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