こんにちは、TETSUです。
オモロガシオン(Homologación)とは、スペインでの学位認定を証明する書類の事です。
その名前は特徴的で面白いので、日本人なら頭にも残りやすく覚えやすい名前の書類です。
スペインに移り住んだ日本人は、この書類を持っていないと正式には「学歴なし」と判断されてしまいます。
このオモロガシオンには、「高校卒業証明書」や「短大卒業証明書」などいくつかの種類があるのですが、スペインで働くためやスペインで大学に行くために必要になる事が多くあります。
私の場合は、スペインのサッカー監督学校に行くために必要な書類だったので、「高校卒業証明書」の学位認定証のオモロガシオンを準備する必要がありました。
高校卒業証明書は、オモロガシオンの「Bachiller(中等教育課程)」というものです。
今回は、スペインでのオモロガシオンの申請方法を徹底的にご紹介します。
申請はとにかく早く
私は既にオモロガシオンの申請をして、発行もしてもらい、今も手元にオモロがシオンがあります。
ですが、実際にオモロガシオンの申請準備から発行されて手元に届くまでには、もの凄く時間がかかります。
なので、先に言っておくと、今後スペインでオモロガシオンが必要になりそうな方は、なるべく早く申請の準備に取り掛かった方が良いでしょう。
私の場合は通常よりも更に時間がかかってしまう羽目になりました。
実際に私がオモロガシオンの申請をしてから手元に届くまでには、約10ヶ月もの時間がかかりました。
もちろん1日で申請の準備をすることなど不可能なので、申請までの準備期間も含めると1年以上です。
私の場合は思いがけないトラブルもあり、そのせいで更に時間がかかってしまったのですが、そのお話はこちらの記事でご紹介しています↓
1.申請用の書類を受け取りに行く
それでは早速、オモロガシオンの申請方法をご紹介します。
オモロガシオンの申請をするには、スペインの各都市にある「SUBDELEGACIÓN DEL GOBIERNO」に行かなければいけません。
今回は、私も暮らしていたアンダルシア地方の街、セビージャを例に挙げてご紹介します。
セビージャの場合では、1番人気の観光スポットでもある、スペイン広場にそれはあります。
スペイン広場はスペインの中でも最も人気の観光地でもあり美しい場所ですが、私はオモロガシオンの手続きのせいで何回も行っていたので正直嫌な思い出ばかりです(笑)。
上の写真の入り口から入りましょう。
スペイン広場の建物内ですが、円の中央から少し奥に行った辺りにあります。
看板の右上のところにも、「SUBDELEGACIÓN DEL GOBIERNO」との記載がされています。
営業時間は長くありません。確か昼の13時か14時までなので遅れないように時間には気をつけましょう。
営業時間が短く、仕事も早いとは決して言えないスペインには嫌気がしますが、ここは日本ではなくスペインなのでしょうがないです。
入って、すぐ右手のドアの奥に整理券を取る機械があるので、その機械で「Área de Educacion」をタッチして、整理券を取ります。
2階が受付所なので、整理券を持って2階に上がりましょう。
受付をしている部屋の向かいに待合室があり、番号を呼ばれるまでそこで待ちます。
混んでいたら1時間程待つ事もありますし、空いていたらそこまで時間がかからないこともあります。
ですが誰もいなかったらそのまま放置されてしまう事もあるので、向かいの手続きをする部屋に入って1度声をかけてみましょう。
番号を呼ばれて中に入ったら、オモロガシオンの申請用の書類を頼み、受け取ります。
すると、オモロガシオンの申請方法や必要書類の説明を担当者がしてくれます。
また、その紙にも申請に必要な書類が記載されていますが、分からなそうでしたらその場でしっかりと確認をしましょう。
・パスポートのコピー
・日本の高校卒業証明書と成績証明書
・日本の高校卒業証明書と成績証明書とそれらのスペイン語訳
・書類にアポスティーユ証明を付ける
・入金用の紙
です。
※恐らくこれで全てですが、毎年多少の変更がある可能性もあるので何か足りないことがないように自分自身でその 申請用紙を確認して下さい!
2.日本での書類集め
オモロガシオンの申請には、日本で準備をしないといけない書類もあります。
それらを1つずつ準備していきましょう。高校の卒業証明書などですね。
日本の多くの高校では、5年前以前の卒業証明書を保存していないケースもあるので、期間がギリギリでしたら母校に卒業証明書があるかを確認しましょう。
私はオモロガシオンの申請をする前から既にスペインにいたので、母親に私の母校まで行ってもらって高校卒業証明書と高校の成績証明書を受け取ってもらいました。
このように、申請をする際にあなたがスペインにいる場合には、家族などにお願いをすると良いでしょう。
高校卒業証明書を受け取るには、学校側が書類を準備する期間として数日間かかるので、事前に学校に電話をしておきましょう。
そして、この2つの書類は英語と日本語のどちらも用意をしておく必要があります!!
・書類をスペイン語に訳す時に、英語からスペイン語の方が安くすむ事
・オモロガシオンの申請時には、日本語で書かれている原本の書類も必要な事
だからです。
そして、書類を学校側から受け取ったら、日本の外務省で「アポスティーユ証明」を付けてもらいます。
アポスティーユ証明については、外務省のHPなどから確認ができ、こちらも片方は英語で付けてもらうようにしましょう。
アポスティーユ証明が終わったら、それらの書類を全てスペインに送ってもらいます。
さて、数週間後に日本からの書類がスペインに届いても、モロガシオンを受け取るまでにはまだまだやることは残っています。
ですが、ここまでで長くなってしまったので、オモロガシオンの申請方その2に分けさせて頂きます。
続きの申請方法に関しては「オモロガシオンの申請方法その2!スペイン、セビージャでの学位認定」からご覧下さい。
ご覧いただきありがとうございました。
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