海外で受けた日本人差別。スペインでの差別体験とアジア人という印象

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こんにちは、TETSUです。

 

私は18歳の頃から単身スペインに行き、約2年間滞在していました。

私のいたスペインのセビージャという街では、そこまで人種差別があるという訳ではありませんが、全く差別がないという訳でもありません。

 

ですが、それはスペインだけではなく、日本でも同じことだと思います。

スペインだけではなく、日本でも、世界的にも、差別というのは良くない事だというのはほとんどの人が理解していますが、中にはそんなに差別の事を深く考えない人もいるでしょうし、無意識の内に国籍の異なる人に差別的な行動や言動をしている人もいるのだと思います。

ですが、その差別を受ける側からしたら、とても辛く受け取ってしまう事もあります。

また、差別をする人にとっては差別的な事をしていないと思っていたとしても、受け手にとっては差別だと捉えてしまうケースもあるでしょう。

今回は私がスペインで受けた日本人への差別の体験や、海外での差別についてご紹介します。

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2019.05.01

スペインでの日本人の印象

差別の前に、まずはスペインでの日本人の印象についてご紹介します。

スペイン人問わず、世界の人々からは「アジア人=中国人」という認識の人が多い印象です。

 

スペインに出稼ぎに来ている中国人の方も多く、中国人が運営している商店も多いですし、町中でも多くの中国人の方を見かけます。

更にヨーロッパの国の方々は、日本人と中国人と韓国人などのアジア系の人々を顔で見分ける事が出来ない人も多いので、「アジア人=中国人」という認識にはしょうがない気がします。

日本人でも、金髪ならみんなアメリカ人などと考える人や、ヨーロッパ諸国やアフリカ諸国の人々の違いが分らない人が多いのと同じです。

 

なので、私がスペインで初めて会った人との会話でも、中国人だと思われて会話をされていた事が何度もあります。

それも、別に私が中国人っぽいなどではなく、ただ単に「アジア人=中国人」という彼らの認識だからでしょう。

もちろん、大半の方は最初に国籍を聞いてきてはくれますが、そうでない人もいるのです。

 

そして、スペイン人だけではなく他の国の人との会話の際にも、私が日本人だという事を言うと、嬉しいことに日本に対して良い印象を持ってくれている人は多いです。

礼儀正しい、勤勉、規律がある、時間を守る、などの良いイメージなどからでしょうか。

その他にも、スペイン含め世界では、日本製の品は多いです。

代表的なのは車メーカーです。

トヨタ、ホンダ、日産などは高性能という事もあり、世界でも人気が高いですし、それらの看板はスペインの町中でもよく見かけます。

スペイン人との会話の際に、アニメや車メーカーや日本食など、何振り構わず日本の知っている事をたくさん言ってくる事もあります。

それを「日本人の事を馬鹿にしている!差別だ!」と感じる日本人もいるかもしれませんが、それは、会話が大好きなスペイン人がその場を盛り上げようとしてやっている場合もあるのです。

 

スペインで受けた差別

スペインでは差別が多い訳ではありません。また、日本では差別がない訳でもありません。

ですが、私は少なからずスペインで人種差別を受けた経験はあります。

そこまで大きくはない差別経験というと、

・道などで妙に見られる

・歩いているだけで若者の集団に笑われる

・お店などでの接客対応が雑

・道を歩いていたら野次を言われる

少し私が過剰に反応しすぎていただけかもしれませんが、このような差別は時々受けます。

先程も説明した通り、まず彼らにとっての第一印象が「日本人」ではなく「アジア人、中国人」なので、お店や役所や鉄道などでの窓口で中国人だと思われて雑な対応をされたとしても、日本人だということが分かってもらえたらいきなり対応が良くなった事もあります。

また、変な目で見られたり変な言葉を言われたりするのは、少し都市部から離れた郊外の町や集落では多いです。都市部や観光地ではあまり言われません。

 

これらのちょっとした差別的なことにもスペインに来たすぐの頃には敏感に反応をしてしまっていましたが、いちいち反応をしていても無駄ですし疲れますので、数ヶ月を過ぎてからは全く気にしなくなりました。

 

ですが、お店やスーパーなどで、他のお客さんとは違ってあからさまに自分だけへの対応が雑になると少し残念で悲しいですね。

 

以前久しぶりに、若い人達に道でアジア人として馬鹿にされるような言葉を言われましたが、自分自身全く気にはしておらず、その数秒後くらいに「そういえば、さっき何か言われたな」と思い、気づかぬ内に気にしていなくて、自分も少しは強くなったのかなと思いました(笑)。 

 

また、スペイン生活一年目に一度、お店に入れない事と入っても飲み物が一切出て来ない差別を経験したことがあります。

他のヨーロッパの国籍の友だちらとレストランに行った際に、その友だちは普通に店に入れたのですが自分だけガードマンに止められてお店に入れませんでした。

その時に、ガードマンに理由を聞いても無言。

恐らく彼らはただ雇われているだけで、オーナーなどからアジア人は禁止などと言われていたのでしょう。

その後に、近くにあった他のお店には入れたのですが、そこで私が飲み物を頼んでも来ず、そこからは定員に無視をされ続け、結局私は帰りました。

 

私はたまたまこのような差別を受けましたが、スペインにはこのようなお店はほとんどあまりありません。その時ちょうど私が行った周辺だけだと思います。

基本的にはどのバルでもレストランでも、しっかりと優しく対応をしてくれるお店がほとんどなので、スペインでも安心して旅行を楽しめます。

その他にも、1つ自分自身にとってはかなりキツかった差別があったのですが、その差別についてはまた機会があれば…

 

差別について

外国人というだけで、その人の事を無意識の内に偏見や軽蔑をしてしまうこともあり、そのような事をしている人は特に意識をしていなくても、受ける側からすると差別と感じ、とても大きな傷になっている事が多いのでしょう。

 

私もスペインに来て、多少なりともそのような事を受けたので、身をもって差別という事の重大さや認識は若い内から変えることが出来たのだと思います。

私は、差別はイジメに似ており、イジメのようなものだという認識をしています。

私は大きなイジメを受けた事がありませんが、「周りの全員が敵に見え、生きる場所が分からなくなる」ような感情は、イジメも差別も同じようなものだと思います。

 

イジメを受けた人がその痛みを知っているように、差別を受けた人はその痛みを知っています。

最初にも書いた通り、アジア人や日本人を快く受け入れてくれる人や、優しく接してくれる人や、尊敬をしてくれる人もたくさんいます。

 

そして、私はそのような人にとても感謝をしていますし、リスペクトもしています。

なので、私が日本にいる際には、自分がそのような立場になりたいとも考えています。

恐らく、ずっと日本で生活をしていたのであれば、このような考えは全く得られてはいなく、差別を他人事に考えてしまっていて、差別に対する意識も低い人間だったでしょう。

外国でこのような経験ができて差別について考えることができて良かったと思っています。

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ご覧いただきありがとうございました。




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