こんにちは、TETSUです。
日本ではサッカーの環境や文化がまだ根付いていないこともあり、サッカーのプレーの言語化がまだまだ進んでいません。
それに対して、スペインやアルゼンチンなどのサッカー文化の深く根付いている国で話されている言葉では、1つ1つのサッカーのプレーが言語化されて区別されています。
つまり、スペイン語ではサッカー用語が多く存在してあり定義されてもいます。
なので、日本語ではないサッカー用語がスペイン語ではありますし、日本語では一括りにされているサッカー用語が、スペイン語では多くのサッカー用語に分類されてもいます。
今回ご紹介するスペイン語のサッカー用語は、「サッカーの試合中での相手選手の警戒と時間をかけるプレー」のサッカー用語です。
日本語では言いにくくなってしまいましたが、スペイン語のサッカー用語ではこのようなプレーも言語化されており、これらのプレーは2種類に分かれています。
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Vigilancia
1つ目のサッカー用語は、Vigilancia(ビヒランシア)というスペイン語のサッカー用語で、直訳で「警戒」という意味の用語です。
直訳での「警戒」という意味の通り、相手選手の動きや行動を警戒し管理をするプレーを言います。ボールを持っていない選手のプレーです。
そして、このVigilancia(ビヒランシア)というサッカー用語は2種類に分けることが出来ます。
Vigilancia ofensiva(ビヒランシア オフェンシーバ)
Vigilancia ofensiva(ビヒランシア オフェンシーバ)とは、味方チームがボールを持っている際に、相手の動きや行動を警戒し管理をするプレーを言います。
チームがボールを保持して攻撃をしていても、ボールを失って相手の攻撃を想定して、それを警戒して準備しておくプレーです。
そのチームがボールを奪って攻撃をしていても、その攻撃をしている時に守備をしている相手選手が前線に残っていたら、その相手選手への警戒をしているプレーなどを言います。
このプレーをしている日本人もいますが、恐らく日本語にはないサッカー用語でしょう。
Vigilancia difensiva(ビヒランシア ディフェンシーバ)
Vigilancia difensiva(ビヒランシア ディフェンシーバ)とは、相手チームがボールを持っている際に、相手のボールを持っていない他の選手の動きや行動を警戒し管理をするプレーを言います。
味方チームがボールを持っていない状態なので、先程のVigilancia ofensivaとは反対チームの行なうプレーです。
相手の選手を警戒しているだけなので、警戒している相手が近い場合もあれば遠い場合もあります。なので、マークとは異なるプレーです。
下の画像のサッカーの試合のシーンでは両チームがVigilancia(ビヒランシア)をしています。
ボールを持っている赤のチームの選手は、味方がボールを持っていても奪われて攻撃を受ける事を意識し、Vigilancia ofensiva(ビヒランシア オフェンシーバ)をしています。
逆にボールを持っていない青のチームの選手は、相手がボールを保持していても、他のボールを持っていない相手選手への警戒をしており、Vigilancia difensiva(ビヒランシア ディフェンシーバ)をしています。
Temporización
2つ目のサッカー用語は、Temporización(テンポリサシオン)というスペイン語のサッカー用語で、直訳で「時間をかける」という意味です。
直訳では「時間をかける」といった意味で、その意味の通り、ゆっくりとプレーして時間を稼ぎ、チームに時間をもたらすサッカーでのプレーの事を言います。
このTemporización(テンポリサシオン)も、先程のサッカー用語と同様に2種類に分けることが出来ます。
Temporización ofensiva(テンポリサシオン オフェンシーバ)
Temporización ofensiva(テンポリサシオン オフェンシーバ)とは、ボールを持っている選手がゆっくりとプレーをして、味方の選手が攻め上がってくる時間を作ってあげるプレーです。
少ない人数で無理に攻撃をするのではなく、ゆっくりなドリブルやボールキープやパスをして味方の選手が前にサポートに来る時間を稼ぎ、人数が揃ったら相手ゴールへの攻撃を開始するようなプレーです。
また、このようにゆっくりとプレーする事を「Pausa(パウサ)」とも言うことはできます。このスペイン語は「休憩、ゆっくり」などの意味のある単語です。
Temporización difensiva(テンポリサシオン ディフェンシーバ)
Temporización difensiva(テンポリサシオン ディフェンシーバ)とは、ボールを持っていないディフェンダーが相手の攻撃にゆっくりと対応して、味方の選手が守備に戻ってくる時間を稼ぐプレーです。
ボールを持っていないディフェンスの選手が行うプレーなので、先程とは反対のチームが行なうプレーです。
基本的には相手のボール保持者に対して行い、その目的は相手チームがボールを前進させるスピードを減速させることなので、相手にゆっくりドリブルをさせる以外にも相手の前へのスピードを落とさせるようなパスを出させるプレーも同様です。
相手の攻撃を遅く行わせる為にゆっくりと対応するプレーなので、プレッシャーやタックルなどのサッカー用語と同じではありません。
日本語ではこのプレーをする時に、「ゆっくり!」などとも言いますが、スペイン語ではこれが言語化されており明確に定義されているのです。
ご覧いただきありがとうございました。
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