スペインのサッカー監督は試合中にベンチに座らない、日本との違い

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こんにちは、TETSUです。

 

以前にサッカースペイン代表で指揮を取っていた、ビセンテ・デル・ボスケ監督が試合中にベンチに座っている光景はよく見られましたが、現在のスペインサッカー・リーガ・エスパニョーラの各チームの監督たちも、試合中にはほとんどの時間でライン際に立っているサッカー監督が多いです。

そして同じように、スペインサッカーの育成年代のチームの監督含めコーチたちも、試合中にはほとんどの時間でライン際に立っています。育成年代などのカテゴリーは問わず、スペインでの多くのサッカー監督はチームの試合中にベンチには座りません。
(正式には、サッカーの試合でベンチの前に立てるのは1人までなので、プロでは1人しか立っていない。)

ですが、日本サッカーの育成年代の監督でよく見られるのは、試合中でもベンチや椅子に座っているサッカー監督だと思います。

スペインでサッカー監督が立つ意味

スペインでサッカー監督がベンチの前に立つ意味としては多くのものがありますが、その中で大きな理由としては2つでしょう。

サッカー監督がベンチ前に立つ意味
・サッカー監督が選手たちに指示をするため
・サッカー監督が選手たちのモチベーションを上げるため

まずどのチームでも、監督の考えるチームによって違った戦い方があり、その戦い方を試合で実践しようとしています。

ですがどんなサッカーチームでも、完璧にその監督の戦い方を実践することは出来ないですし、対戦相手のプレーなどによってその実現は更に困難になります。

育成年代のカテゴリーが下がるにつれて、その監督の戦い方が崩れることは多いでしょう。

そんな状態を改善するために、監督たちは試合中に立って選手に指示を送っています。

 

また、サッカーをプレーする上では選手のモチベーションが大切です。

特にスペインの育成年代の子どもでは、気分屋の子や根本的に集中力の足りない子、毎回のプレーで文句ばかり言っている選手など多くいます。

そんな、すぐにプレーへの意志が下がってしまう選手達のモチベーションを上げて、やる気を出させたり、プレーの質を落としたりしない為に、試合中でも立ち上がって声をかけているサッカー監督がほとんどです。

スペインでのサッカー選手をモチベーションを上げる上での日本との違いなどは、「サッカー選手のモチベーションを上げる上で、日本とスペインでの違い」でご紹介しています ↓

サッカー選手のモチベーションを上げる上で、日本とスペインでの違い

2018.05.22

もちろん、スペインでは全サッカー監督が試合中にずっと立っている訳ではなく、ベンチに座っている時間のある監督もいます。

ですが、勝利への強い意志のある監督がスペインではほとんどなので、チームの選手たちに指示を送り、選手のモチベーションを上げて勝利を手にするべく、試合中には立っているサッカー監督が多いです。

 

日本サッカーではあまり適さないのか

先程も言いましたが、日本の場合だとサッカーの試合中に監督が立っている事はそこまで多くはないと思います。

「サッカー監督はベンチに座り、試合を見ている」というのが日本のサッカー界では一般的なのではないでしょうか?

私が思うに、日本の場合だと、日本人の性格や社会的な問題の他にも、選手と指導者の距離感が遠い日本のサッカーチームも多いと思うので、それらによって「試合中に監督がライン際に立って、選手に指示をしている」と逆に緊張をしてしまう選手がいたり、監督の指示により萎縮してしまったりする選手が多いからのような気がします。

それによってサッカープレーに悪影響になるケースがあるのでしょう。

ですが、立って指示をする場合と座って指示をする場合では、結局の所「指示をする」という点では代わりは無いですし、座るほうがより伝えにくいので、監督がベンチに座る事にそこまでメリットがあるとは思いません。

また選手のプレーにとって悪影響になるのはあくまで指導者が悪いのであって、プレーをする選手は悪くありません。

 

私は、サッカー指導者はベンチから立ってチームをより機能させる仕事をした方が良いという考えです。

監督が椅子に座って、「ああしろ、こうしろ、走れ」など選手に言っていても、選手からしてみたら、「座っている人に言われたくない」などとあまり良く受け取らない選手もいるでしょうし、説得力や選手への伝わり方に欠ける面が多いと思います。

また、サッカーはチームで戦うスポーツであり、選手たちがピッチの中で戦うように監督も戦いその意思を選手に見せなければいけません。

去年私が日本に滞在していた際に、育成年代の子どもたちのサッカーの練習試合を見た際にも、とあるチームの指導者達は偉そうに椅子に座り、プレーをしている選手たちに怒り気味で指示をしており、控えの選手たちはベンチの後ろでひたすらジグザグドリブルをしている光景を見て、色々と思う所がありました。

各サッカーチームとして行うことにはチームごとのやり方があり、それをリスペクトする気持ちではいますが、それでも疑問に思う点が多かったです。

スペインのサッカーという文化、日本との圧倒的な差

2018.05.09

ご覧いただきありがとうございました。

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