こんにちは、TETSUです。
サッカー監督やサッカーコーチの大きな仕事として、「選手たちのモチベーション管理」があります。
サッカーをプレーする上では、テクニックや戦術理解、コンディションなど多くの必要な要素がありますが、実際にサッカーをプレーする選手も1人の人間なので、彼らのモチベーションを高くする事はサッカーにおいて非常に大切です。
サッカーのモチベーションを管理
サッカーの監督やサッカーコーチなどでは、選手たちのモチベーションを管理する事も非常に重要です。
スペインのコーチングスクールでも、監督の大切な1つの仕事として、選手のモチベーションを上げる重要性というのは教わりましたし、心理学などの授業も行われています。
サッカー監督は試合中でも選手たちのモチベーションを上げる役割がある事に関しては「スペインのサッカー監督は試合中にベンチに座らない、日本との違い」でもご紹介をしました ↓
また、多くのプロサッカーチームの監督やコーチでも、選手たちのモチベーションを上げる為に様々な工夫をしている話もよく聞きます。
選手らがあまり重要ではないと思う試合や、点差がついた試合中などに、モチベーションが下がる選手がいるだけでチームにとっては悪影響になります。
スペインサッカーの育成年代での監督たちも、練習中でも試合中でも選手のモチベーションを上げるべく、様々な事をやっている監督は多く、私自身も日々勉強になります。
育成年代の子ども達の場合だと、プロサッカー選手以上に気持ちの変化に波のある選手が多いです。
そんな、サッカー選手のモチベーションを上げる上で、とても大切なことは「声」でしょう。
人は大きな声を出せばやる気が出ますし、大きな声で鼓舞されると頑張ろうとも思うはずです。
スペインでサッカー監督をしている人は、どんな年代の監督でも試合中には基本的に座りません。
試合中に監督やコーチがベンチに座らないのは、試合中に選手たちへの戦術面での指示をするためでもありますが、特に育成年代では選手のモチベーションを上げる為でもあります。
海外では、育成年代やトップチームを問わず、練習中でも監督やコーチが声を出して盛り上げるのは当たり前です。
なので、チームの監督が試合中でも練習中でも永遠と選手に声をかけ続け、チームとして良い雰囲気を作るのと共に、選手のモチベーションを上げる光景はスペインでは多く見られます。
逆に日本のサッカーチームの練習を見ると、とても静かだと私は感じます。
Jリーグのチームも日本代表の練習風景を見てもです。
スペイン語はスペイン人にとってのもの
スペインでのサッカー指導者は、練習中でも試合中でも常に声を出して盛り上げたり、本当によく喋っていたりします。
そこで、
「なぜスペイン人のサッカー指導者の人たちがそんなに声をかけ続けられるのか」
という事について、私なりに考えてみました。
「スペイン人はお喋りが好きで、日頃から話しばかりしているから話すことに慣れている」という事もあるとは思いましたが、
「スペイン語だから」だと私は感じます。
スペイン語には、日本語にないサッカー単語や日本語では上手く意味が訳せないサッカー用語が多くあります。
例えば、日本人にも馴染みのある「Vamos」は、「いこう」などという意味の言葉ですが、スペイン人はこの単語をサッカーでのモチベーションを上げる為にもよく使います。
この、「Vamos!」と大きく言われるだけで、スペイン人選手の顔つきや行動や意識が瞬時に変わるように見える事も多いです。
ですが、日本語で「いこう!行こうぜ!」などとだけをサッカーの試合前に言って鼓舞をすると考えると、少し変に感じますし、それではモチベーションの上がらない選手の方が多い気がします。
スペインにはその他にも、「Venga」、「Vamos nos」、「Fuerte」などの単語だけで、チーム全体が盛り上がり、サッカーチームの士気が高まるスペイン語があるのです。
ちなみに、練習中に「Vamos nos」という言葉だけを何度もずっと繰り返し、練習の雰囲気をつくり、選手たちにしっかりと練習をさせているサッカー監督の方も見たことがあります。
ですが、それに代用できる便利な日本語を私は知りません。
恐らくないでしょう。
また、スペインや南米では「Muy bien」ともよく言って選手を褒めてモチベーションを上げますが、日本語で訳したら「とても良い」になります。
ですが、サッカーの練習にそのような日本語の単語は適していないと思います。
恐らく日本では、「ナイス!」や「グッド!」などと言って選手を褒めると思いますが、それは日本語ではなくて英語ですね。
サッカーの練習中や試合中にサッカー指導者が声を出して選手のモチベーションを上げる上では、日本人の性格やスペイン人の性格の違いもあるとは思いますが、そのまえに日本語よりもスペイン語の方がそれに適しているのだと感じます。
実際に私も、スペイン人の他の指導者の人は、練習中にずっと声を出して盛り上げていたりしている中、スペインに慣れていない頃の私は何を言えばよいのか分らなかったという経験がありますし、なぜそんなに長く喋っていられるのかが分らないと思う事も日常的に多かったです。
また、先程にも言いましたが、その逆も同様で日本のサッカーの練習風景などを見ると妙に静かに思えます。
それには、スペイン人の人柄もあると思いますが、スペイン語がスペイン人の為にあり、スペイン人のモチベーションを上げやすく、それでいてサッカーというスポーツでモチベーションを上げる上で相応しい言語であるからでしょう。
サッカーの練習中などでモチベーションを上げたり、チームを盛り上げたりするのに適した日本語が無い現状に慣れてしまっている日本人には、それが難しいのだと感じます。
ご覧いただきありがとうございました。
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