スペイン最大のセビージャダービー、セビージャとベティスの2チーム




こんにちは、TETSUです。

 

スペインのセビージャという街には、2つの大きなサッカーチームが存在しています。

「セビージャFC」と「レアル・ベティス」です。

この2チーム、セビージャとベティスは最大のライバル関係であり、この2チーム同士の試合は「スペインで最大のダービーマッチ」と呼ばれています。

世界で1番サッカーが盛り上がるのはスペインで、そのスペインで1番盛り上がる試合はセビージャダービーなので、世界1のダービーという事も聞いた事があります。

毎回のセビージャダービーではお互いのライバル関係から、熱く激しく戦われ、両チームのサポーターもとても熱くなります。

セビージャとベティスの対立

このセビージャダービーの熱さは、スペイン南部のアンダルシア地方の熱さからのようにも感じますが、元々はクラブの生い立ちからきています。

1905年にセビージャを代表するチームとして、セビージャFCSevilla fútbol club)が設立され、その2年後にセビージャで2番目のクラブとしてセビージャ・バロンピエが設立されました。

 

ですが、セビージャFCで内部分裂が起きました。

その当時のセビージャFCは労働階級出身の選手と契約を拒んでおり、その方針に反対した人たちが新しくベティスFCというチームを立ち上げました。

その後、ベティスFCはセビージャ・バロンピエと加わり、今のレアル・ベティス・バロンピエとなったのです。

富裕層の多いセビージャと、労働者層の多いベティスという大きな社会的分裂になり、その関係から因縁のライバル関係ができ、それが今まで続いています。

 

まずセビージャかベティスかを聞く

スペインのセビージャの町で新しく知り合った人との会話は、お前はセビージャか?ベティスか?」から始まります。

その時にセビージャの街で共にする上で、気の合う仲間か、ライバル関係か、ということをお互いが知るのです。

セビージャでのライバル関係だからといって、話すのを辞めたり喧嘩が始まったりはしませんが、セビージャでサッカーが好きな人達では、この話題を最初に聞くのがとても当たり前になっています。

 

私も、今までには何度も聞かれました。

日本人からしたら、初めて会った人に「出身地はどこ?」と聞くような感じでしょうか。

 

ちなみにセビージャのサポーターの事はセビジスタと言い、ベティスのサポーターの事はベティコ)と言います。

もちろん両チームのチームカラーも、セビージャは赤と白に対してベティスは緑と白の正反対のカラーです。

 

セビージャの町の人は生まれた時から、どちらのチームのサポーターなのかが決まっています。

お爺ちゃんからお父さん、お父さんから子どもへと、それぞれの家庭でセビジスタかベティコかは決まっているので、お父さんと子どもが違うチームのサポーターという事はほぼありません。

TETSU
私はもちろんセビジスタです。

 

セビージャダービーでのライバル関係

セビージャダービーが近づくと、サッカー好きのセビージャにいる人は、みんながダービーを楽しみにしているので、サッカー話も盛り上がります。

また、お互いのチームのサポーターというプライドがあるので、お互いのサポーター同士で激しく言い争います。

今回はどっちが勝ってどっちが負けるかなど。もちろん応援しているチームが勝つと、誰もが言っています。

 

また、セビージャダービーが特にないときでも、お互いのライバル関係は絶えません。

冗談を交えて相手チームのサポーターを馬鹿にするのもセビージャの街では日常茶飯事の出来事です。

 

私の行っていた、セビージャにあるサッカーコーチングスクールでも、クラスの大体半分がセビジスタで、もう半分がベティコと分かれていました。

ベティコの子が授業にすごく遅れて来た日には、「ベティコは時間を守らないのか?」などとセビジスタの子が調子にのってからかったりしています。

そのように、ミスや悪いことをした時には、「セビージャだから、ベティスだから、」などとそのチームのせいにして冗談を言うのはセビージャではよくあるのです。

 

ですが、お互いがずっと馬鹿にしたり喧嘩をしたりしているわけでもありません。

セビージャがUEFAチャンピオンズリーグで強豪マンチェスターユナイテッドに勝ってベスト8進出を決めた時には、私のコーチングスクールのクラスのワッツアップ(日本でいうLINEのグループチャットで、ベティコの人達が

セビジスタの君たち、ベスト8おめでとう

などとメッセージを送ったりしている人もいたので、そういった相手にリスペクトをしっかりと持っているスペイン人ももちろんいます。

実際には同じ街に住む友だちや知り合いといった感じなので、「セビージャダービーでは絶対に負けられないが、お互いに良きライバル」といった関係性でしょうか。

 

ダービー後のセビージャの町

セビージャダービーで勝ったチームのサポーターは、最大のライバルチームに勝ったという喜びで一杯です。

なので、試合が終わった後には、ライバルチームを応援している友だちに向かって、セビージャダービーの勝利を自慢する人は大人と子どもを問わず多いです。

 

2018年1月に行なわれたセビージャダービーは、セビージャのホームスタジアム「ラモン・サンチェス・ピスファン」でアウェイだったベティスが3対5の勝利

セビージャのサポーターからしたらとても悔しい結果でしたが、ベティスのサポーターからしたらもちろん最高な結果です。

更に、リーグ戦でのベティスの勝利は、2011-12シーズンから約7年間も途絶えていたので、リーグ戦での久しぶりのライバルへの勝利で、ベティスサポーターのベティコの人たちは凄く嬉しかったのでしょう。

その試合の後には、セビージャの町中にある、両チームの選手が描かれているゴミ箱に」と「」の文字がペンで書き込まれていました。

恐らく、勝利で興奮したベティコが書いたのでしょう。セビジスタからしたら屈辱的です。

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ご覧いただきありがとうございました。

セビージャVSレアル・ベティス、サッカー試合分析。スペインの戦術

2018.09.03




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