こんにちは、TETSUです。
私はスペインのセビージャという街にいました。
スペインに行っていたのは自身の夢へ挑戦するためです。
私は高校卒業後、すぐにスペインに留学をしたので、18歳の頃から1人でスペインに行っていたことになります。
スペインにいた期間は合計で約2年間です。
今、私自身でスペインに行く18歳までの自分を思い出すと、「本当にガキンチョだったなぁ」と思います。
何も知らなくて、考えもしっかりしていなく、本当に幼い少年でした。
そんな自分でしたが、18歳という若い年齢から海外に出て、スペインに1人で長期間暮らし、学んで吸収できて成長できた事が本当に多くあります。
自分の常識は通じない
「自分の当たり前はあくまで自分だけのものであり、他の人には通じない」
日本では、誰もが義務教育を受け、同じような教育をされ、同じような考え方を持つ人も多いです。
そのため日本人の間でのみ成立する常識は多いですが、海外に出たらそれは全く意味を成しません。
スペインでも全く意味を成しません。
日本人である私にとっては当たり前の事がスペインでは当たり前ではなく、それらをスペインで求めてはいけないと、18歳に身を持って感じました。
スペインで生活を始めた最初の頃は、自分の常識を正当化しすぎて、新しいことを受け入れられないことが何度かありました。
自分のいたスペインの常識が間違っているのだと。
ですが、スペインという国にお邪魔させてもらっているのは自分の方であり、そこで通じるのは自分の常識ではなく、その国の常識です。
なので、自分の常識をその国の方々に求めるのは間違いで、海外では自分が適応しないといけません。
自分の全てを正当化してはいけない。
それは、自分自身成長していくために必要不可欠なものだと思います。
これを18歳で感じたことは、自分にとって非常に大きなものです。
私は、サッカー監督を目指していますが、そのようなサッカー指導者でも考え方や仕事の方法に正解はありません。
ですが、正解がないからこそ、より学んで改善をしていけるものだと思います。
そのためにも、自分と全く違う考え方や方法を見ても、否定から入るのではなく、まずは肯定から入り、自分の考えを正当化するのではなく、新たな知識を知って学んで理解していく。
その後に、良いと思ったものを吸収するべき。
そうして、自分自身の選択肢を増やす。
自信を持つことは大切ですが、大きなプライドを持つことは無意味です。
多くのスペイン人は自分が悪いことをしても、まずは言い訳などを言い、なかなか誤りません。
自分に否があることを認めないのです。
対して日本人は誤りすぎです。
どちらが絶対に正しいとも悪いとも言えませんが、“悪いことをしても謝らない”というのはプライドが高すぎると思いますし、
“悪くないのに謝る”というのはプライドが低すぎると思いますし、仕事などでは自分たちの評価を無駄に下げることに繋がります。
1人と独りの違い
私が18歳からスペインで生活をしていた中で、1番辛かったのは「孤独感」です。
私は、中学生くらいから1人でいることはそこまで嫌いではありませんでした。
どっちかと言うと、1人は好きです。
なので、日本で生活をしている時なども1人でいることも多いのですが、海外での、スペインでの1人は別次元でした。
言葉でいうと「1人」ではなく、「独り」を知りました。
日本での1人は、部分的に1人なのであって、別に独りではない。
家族や友達に会おうとすれば会えますし、書いてある文字も話されている言葉も理解でき、知らない街でも日本なら不自由なく生活できると思います。
ですが海外、スペインでは、知らない街で全員が知らない人、言葉も分からず通じない。
スーパーやショッピングセンターに行っても、言葉は分からず日本人はいない。文字も読めない。
日々の生活から、孤独さをとても観じました。
友達ができてからは少し変わりましたが、その友達も年齢は近いとしても慣れている日本語で思っていることをそのまま全て伝え合えるわけではないので、どこかで壁を観じることもありました。
自分のコミュニケーション能力の問題でもあるのですが。
孤独を感じたり、差別を受けたり、他人を信用しすぎ痛い目にあったり、18歳でガキだった自分のメンタルはスペインで少しは成長したのではと思います。
今は、インターネットで世界中の情報や映像を見られるので、海外にいてもまだ日本のことを知られる環境にあるのだと思います。
なので、まだインターネットなどが流通していなかった時代に海外に1人で行っていた人は本当にすごいなと思います。
世界の共通語は英語
当たり前のことですが、スペインという国ではスペイン語が話されています。
ですが、私はスペインに行って、世界の共通語は英語なのだと改めて感じました。
私は18歳からスペインに行って、まずスペインの語学学校に通っていたのですが、そこではスペイン語でスペイン語の授業をします。
当時そこまでスペイン語が話せなかった自分にとっては、授業の内容で理解できなかったことが多くありました。
その時のクラスメイトたちは、私とほぼ同じレベルのスペイン語の能力でしたので、内容が理解出来ない生徒のために先生は時々スペイン語でスペイン語の説明ではなく、英語でスペイン語の説明をする時もありました。
もちろん基本的にはスペイン語での説明がされていましたが、難しいところのみです。
ちなみに私は英語が話せません。
難しい説明の時には英語で説明をして、私以外の生徒の全員が内容を理解しても私だけ理解できない状況になりました。また、学校の休み時間などでも、生徒同士がスペイン語で話をすることもありますが、私以外の全員が英語を話せたので、彼らは英語でコミュニケーションを取る回数が自然と増えます。
母国語のように簡単に話せる言語が英語で、その言語をお互いに話せるのなら自然と英語で話をするのも当たり前です。
日本では義務教育で最低6年間以上は英語を学んでいます。ですが、英語を話せる人は少ないでしょう。なぜなら、それはあくまでテストで点数を取るための勉強であって、話せるようになることが目的ではないからです。
外国人の友達や知り合いにこの事を言うと驚かれますし、少し蔑むような目で見られるような事もあります。
6年間も英語を勉強しても会話が出来ないのは恥ずかしいことです。
日本という島国の中で生きているのであれば、他の言語の需要があまりありませんが、この島国を出たら逆に日本語の需要はあまりありません。
海外旅行をする場合ではそこまで高い英語力はあまり必要ありませんが、世界では英語が話せるのが当たり前で、英語を話せないだけでとても不利になります。
私はスペイン語が話せますが、英語も学び話せるようになることが目標です。
家族の大切さ
スペイン以外の海外の国々でもそうだと思いますが、日本よりも家族愛が強い国が多いと思います。
スペイン人の家族愛もとても強いです。
日本人の場合だと、家族の予定よりも友達との約束や、仕事を優先する人が多いと思いますが、スペイン人の場合だとまず家族との予定を優先する人が多いです。
週末に家族で食事に出かけたり、旅行に出かけたりするのはとても一般的で、毎週末は家族で過ごすことを日課としている家庭も少なくありません。誕生日やクリスマスには、家族や親戚がみんな集まって過ごす事も彼らにとっては当たり前の事です。
日本では子供が中学生になったくらいから段々と友達が優先になり親離れしていくような事も多いですし、大学生になった頃から一人暮らしをする人も多いですが、スペインでは30歳くらいまで実家暮らしの人も普通にいます。
また、体に多くのタトゥーを入れていたスペイン人の女性と話をしていた時には、「子供が4人生まれたから、大きなタトゥーを4つ入れた」と言っていた人もいて、家族に対する思いはとても強い人が多いです。
人前であろうとなかろうと、海外の人々の家族と過ごす時間を大切にしている様子を見ていると、家族の大切さを思い返せました。
日本人には少し行き過ぎたようにも捉えられるスペイン人の家族に対する様子をみると、自分の価値観に大きく影響しました。
伝えなければ分からない
日本人は内気で、しっかりと自分の考えや意見を言えない人が多いと思います。
周りの人の様子を伺いながら行動する。
私も以前まではそのような性格でしたが、スペインでの生活を得て今では多少なりとも改善されたと思います。
海外で暮らしていると、そのような性格のまま生活をするのはとても困難で勿体ないことだと感じました。
スペイン人含め海外の人たちは、何か言いたい事があるとそれをしっかりと相手に伝えます。
YESとNOがはっきりしている。
そして、当たり前ですが、自分の気持は相手に伝えなければ相手は理解してくれません。
日本には「暗黙の了解」などの言葉もありますが、スペインでは自分の気持ちをしっかりと口にします。また日本では言葉に出さないで相手に気持ちを伝える「お辞儀」や「会釈」などもありますが、それはスペインにはありません。
さいごに
スペインでの海外生活は毎日が本当に充実しており、18歳の時からこの経験ができたことは私にとっての財産だと感じます。
スペインでの生活は、嬉しい事もあれば嫌なこともありましたが、80%以上は辛く苦しく嫌なことだった気がします。
ですが、その困難にぶつかるたびに新たな発見も多く、向上心を持て、失敗を繰り返すたびに自分は成長できたと感じます。
日本の中だけで暮らしていると、知ることも感じることすらも出来なかった事を、スペインという国に行って感じて知ることができました。
ご覧いただきありがとうございました。
コメントを残す