こんにちは、TETSUです。
プロフィールなどをご覧になって下さった方は、既にご存知かと思いますが、私は約2シーズン(約2年間)の間、スペインのセビージャという町で暮らしていました。
1人で慣れないスペインでの生活をしている期間には、苦しく辛い時間が大半でしたが、たまには嬉しい出来事もあり、その嬉しいことはとてつもなく嬉しく感じる事が出来した。
そんな数少ない嬉しく感じる出来事の多くは、スペインでしか体験できない出来事でした。
こちらは2つ目のお話なので、よろしければ1つ目からご覧いただけましたら幸いです。↓
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スペインでのサッカー
プロフィールなどでもご紹介しておりますが、私はサッカー監督の勉強をしにスペインのセビージャという町に行っていました。
スペインではサッカーが人々の文化の一部のようになっています。
スペインの子ども達でサッカーをやっている子は、みんながクラブチームに加入をしています。
日本で言う幼稚園児の年代から高校生の年代までです。
そして、幼い頃から、長い期間で行われるリーグ選を戦っています。
基本的には毎週末に試合が行われ、サッカーをやっている子どものいる家庭では、家族で子どもをグラウンドに送って行き、そのまま子どもを応援するのが日課になっている人も少なくありません。
私はスペインに来た最初の年(1年目)から、光栄な事にInfantilというU14の年代のチームのアシスタントコーチ兼チーム管理者として、そのチームに帯同させていただけました。
言い訳ではありますが、スペインに来た最初の年ということもあり、知らないことだらけ且つ語学も未熟だったので、自分にとっては良い勉強と良い刺激になるような毎日でしたが、チームの力にはあまりなれていないと感じていました。
自分にとって最後の試合
夏の終わり頃から始まる長いリーグ戦は、5月の夏が訪れる頃に終わりを迎えます。
その年は私の持っていたVISAの関係で、リーグ戦の最終節の前に日本に帰らなければいけませんでした。
つまり、最後から2番目の試合が、そのチームで私がいる間での最後の試合です。
その試合はホームで行われました。
前半は相手チームのプレーも良く、なかなかゴールを決めることが出来ずに0-0で終わりました。
ですが、後半になって先に得点を取ったのは私達のチームです。
その得点を取った直後、得点を決めた選手は一直線にベンチにいる私の元へ走ってきて、ゴールを私に捧げてくれたのです。
スペインでは得点を決めた選手達の多くが、グラウンド横で応援をしている家族の元へ走って行ってそのゴールを家族に捧げるか、仲間の元へ走って行きチームメイトと共にゴールを喜びます。
よくプロサッカーの試合でも見られるような光景ですね。
なので、得点を決めた選手が、その位置からそこまで近くもないベンチに走って行き、監督やコーチの元へ来ることはほとんどありません。
ですが、その選手は来てくれたのです。
更に勢いに乗ったチームは、そこから5得点を取ったのですが、点を取った6人全員が一直線に私の元へ来てくれました。その時は、私の元へ来てくれるという驚きもありましたが率直にとても嬉しく感動しました。
また、試合後にはスペイン人らしくロッカールームで騒いで勝利を喜んでいたのですが、私の名前を加えたチャントも大声で歌ってくれていました(笑)。
得点後に選手が自分の元に来てくれたのは、試合前に「TETSUの最後の試合だから、彼のためにも勝とう」などと私のいない間にチームとして話をしたり、そうして監督がモチベーションを上げていたりしたからなのかもしれません。
ですが、そのように様々な状況を選手達のモチベーションを上げる事に繋げ、些細な気遣いもして勝利を近づけられる監督をとても尊敬します。
スペインという全てが異なる国で、日頃の練習などでも悩む事も多かったのですが、やってきて良かったとも思えましたし、次の2シーズン目としてもう一度スペインに来るべきだとも思わせてくれました。
学校の先生などと同じで、サッカーの監督やコーチ達は、選手からの感謝や信頼などの気持ちを感じる機会が日頃から少ないものだと思います。 私の夢に向かってもっと頑張らねばいけません。
ですが、その試合中の選手達の行動で、少なからずそれらを感じられ、コーチをしていて良かったと思えました。
私は夢に向かってもっと頑張らねばいけません。
ご覧いただきありがとうございました。
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