こんにちは、TETSUです。
皆さんご存知の通り、スペインではサッカーが有名で、サッカーが人々の生活の一部にもなっています。
サッカーはまるで、スペインという国の文化です。
⇛スペインのサッカーという文化、日本との圧倒的な差
スペインでは多くの子どもがサッカーをやっており、週末には年齢や性別を問わず多くの人がサッカーの試合を観戦します。
サッカー観戦へ
日本でのサッカー観戦の場合だと、試合キックオフの何時間も前からスタジアムに行く人も多いと思います。
日本のJリーグでは指定席もありますが、大半の席が自由席となっているので、より早く行けば行くだけ自由に座席が選べるシステムです。
なので、試合キックオフの何時間も前からスタジアムの入り口付近に並んでいるサポーターの方々も多いですし、選手のウォーミングアップの時には既に多くのお客さんがスタジアムに入っていると思います。
ですが、スペインでは違います。
スペインでは、スタジアムに試合キックオフ時刻のギリギリに行く人が多いです。
というのも、スペインでは座席の全てが指定席で、年間チケットでも各席が決まっています。日本の場合では年間チケットを持っていても自由席なら、座席は指定されてはいませんね。
なので、スペインでは別に早くスタジアムに行く必要性があまりないので、試合前に行われる選手達のアップが始まっても、まだまだ席がガラガラで、試合のキックオフ直前にスタジアムにたくさんの人が来るのも普通です。
リーガ(スペインのサッカーリーグ)では、人気な強豪チームと対戦する試合だと、早くスタジアムに来てウォーミングアップを見るお客さんも多いですが、基本的にはゆっくりとスタジアムに到着する人が多いです。
では、サッカーの試合が始まる前までは何をしているのかと言うと、スタジアム周辺のバルに行っている人が多いです。
同じチームを応援している友だちらと、バルでお酒を飲みながら会話を楽しみ、キックオフ時刻が近づくとスタジアムに向かいます。
なので、試合前にはスタジアム周辺のバルが混んでいる光景はスペインでは当たり前です。
ちなみにセビージャFCのホームスタジアムの横には、映画館付きのショッピングモールがあるので、試合前にはそこでも大勢の人で賑わっています。
スタジアムに持っていく物
日本では大きなカバンやリュックなどでサッカー観戦に行く人も多いですが、スペインでサッカーを見に行く人たちは、荷物が少ない人が多いです。
スペインのスタジアムでは、座席同士の間隔が日本よりも狭い事もありますし、キックオフ時刻ギリギリに来るように、みんなサッカーを見るためだけに来ているので、荷物があったら邪魔になるような意識なのでしょう。
・チームのタオルマフラー
・ペットボトル
・貴重品
・ボカディージョ
このくらいです。
チームのタオルマフラーは、日本と同じようにほとんどの人が持って行っており、選手入場時や得点時などに振ったりしています。
日本ではこのタオルを首に巻いている人が多いですが、スペインでは手首に巻きつけている人が多いです。
もちろん首に巻いている人もいますが、気候的な問題なのか楽だからなのか、手首に巻いている人が目立ちます。
スペインのサッカースタジアムではペットボトルの持ち込みは出来ますが、キャップを付けた状態での持ち込みは出来ません。ピッチに投げ込んだりするの防止の為。
もしもキャップが付いているペットボトルを持っていったら、入場ゲートにいる警備員にキャップを没収されます。
キャップが付いていないので、試合中にも足元に置いてあるペットボトルが倒れて、中身が溢れてしまう光景もあります。
それに慣れているスペイン人の中には、事前にペットボトルのキャップを、靴の中や胸ポケットなどに隠してスタジアムに入り、席についたらキャップを付けている人もいます。
ちなみに、1Lペットボトルはキャップなしでも持ち込みできません。
(これらはセビージャのホームスタジアムの場合ですが、他のスタジアムでも同じようなルールでしょう)
ボカディージョとは、スペインの大きいサンドイッチの事です。日本でいう「おにぎり」みたいなものなので、そのボカディージョを家で作ってスタジアムに持っていき、試合を見ながら食べたり、ハーフタイム中に食べたりしているスペイン人は多いです。
ボカディージョを入れたビニール袋を手に持って、歩いてスタジアムに向かっている子どももよく見かけます。
ペットボトルの飲み物やボカディージョは、スタジアムの中でも買えますが、少し料金が高いので家などから持ってくる人が多いです。
また、雨の日には傘を持ってくるのも一般的です。傘をさしながら観戦するか、軒下に入って観戦をしています。
試合観戦中
サッカーの試合観戦時の日本との違いは、日本人とスペイン人の性格の違いと同じように感じます。
スペイン人の性格らしく気まぐれな人が多いので、試合を見ている最中にもいきなりチームのチャントを歌いだしたり、いきなり叫んだり、近くの人とお喋りをしていたり、良いプレーには拍手と歓声、悪いプレーには罵声とはっきりしています。
日本人は遠慮をしたり、大きな声を出すのが恥ずかしいと思う人もいますが、スペイン人にとってはあまり関係ないので満足のいかないプレーには思いっきり文句を言っています。
自分自身のサッカー感覚で良いプレーと悪いプレーを判断している人も多いですが、それでも人々が拍手や歓声をするタイミングを見ていると、サッカーをちゃんと知っている人が日本よりも多いと感じます。
また、スペインでのサッカー観戦といったら、ピパと呼ばれるヒマワリの種です。
スペインのスーパーでも日常的に売っていますし、試合のある日のスタジアムの周りでも売られています。
多くのスペイン人が、試合を見ながらヒマワリの種を食べて、その殻を吐き出している光景も多く、試合の後には大量のヒマワリの種が座席の下に散乱しています。
そして、試合が終わった後にはすぐに席を立ち、速やかに帰っていきます。
試合のキックオフ時間ギリギリにスタジアムに来て、終わったらすぐに帰るのがスペイン人のサッカー観戦の特徴です。
ご覧いただきありがとうございました。
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