こんにちは、TETSUです。
サッカーは足を使うスポーツですが、手を使わなければいけないプレーも存在します。
それは「スローイン」です。
スローインはサッカーのフィールドプレイヤーが唯一手を使わなければいけなく、1つのサッカーの試合の間にも何回も行なわれるプレーです。
このスローインが起点で決まるゴールも多いのですが、多くのサッカーチームではこのスローインをあまり重要視してはいないでしょう。
サッカーでのスローインの数
サッカーには多くのセットプレー(プレーが一度止まり、もう一度開始されるプレー)が存在します。
・フリーキック
・コーナーキック
・PK
・ゴールキック
・スローイン
大きく分けるとこれらのセットプレーが存在しています。
この中でサッカーにおいて1番重要だと思うのは人それぞれ異なりますが、ほとんどの人がフリーキックやコーナーキックがサッカーで最も重要だと考えているでしょう。
多くの試合でも、より得点に繋がることが多いからです。
ですが、サッカーの試合で1番多く行なわれるセットプレーはスローインです。
そして、サッカーの練習で1番練習されないセットプレーもスローインなのです。
プロサッカーのグラウンドの広さは、横幅が45~90mに対し、縦幅は90~120mもあります。
ゴールは縦方向にあるので、両チームは縦方向に向かって進もうとしますが、それでもボールは横方向にも進むのがサッカーです。グラウンドは縦方向に長いので、その分縦のラインにボールが出てサッカーの試合ではスローインの回数も自然と増えるのが当たり前です。
サッカーでのスローインの重要性について
スローインは、サッカーで1番多く行なわれるセットプレーですが、その重要性は低くスローインの練習を行うチームもあまりありません。
毎年行われている日本の高校サッカーでは、ロングスロー(スローインをクロスのように遠くに飛ばすプレー)からの得点も多く、「サッカーとしてどうなのか?」と、そのようなスローインを疑問視する声もあったようですが、私は特に悪いとは感じませんでした。
確かにサッカーは足を使うスポーツなので、美しいパス回しや魅力的なドリブルからの得点が最良とも感じますが、スローインもサッカーの正当なルールの1つであり、結局のところは手でゴールを決められる訳ではありませんし、サッカーでのゴールはどんな形だろうと1点です。
そのスローインという1つのプレーに対しての強化と準備を1チームがして、もう1チームが怠っただけだと思うからです。
このように、サッカーの試合で最も多く行なわれるセットプレーであるスローインが、チームの1つの大きな得点源になれば勝利への確率が近づくでしょうし、相手チームもスローインを警戒する必要があります。
世界では、スローインのリスタートからの得点も多いです。
数年前にアトレティコマドリードのシメオネ監督が、「コパ(スペインカップ)の決勝のスタジアムはどこでもいいが、ボール拾いは両チーム半分ずつ」と要求していました。
それは、ボール拾いによってスローインでのリスタートができるスピードに違いがあるからです。
1つのスローインでその試合が動くのは明白であり、均衡している試合になればなるほどスローインへの重要性が増します。
先日アーセナルへの監督になったウナイ・エメリ監督も、セビージャで指揮をとっていた時には毎回のスローインにこだわっている戦術も試合と通じてしており、見ていて勉強にもなりとても面白かったです。
リバプールではスローイン専門コーチの導入も始まっているようです。
サッカーの練習でのスローインついて
何度も言っている通り、普段のトレーニングからスローインの練習を行うサッカーチームは少ないでしょう。
プロやトップチームなどのレベルの高いチームではまだしも、育成年代では更にスローインを練習する頻度は少ないと思います。
スペインでも、育成年代の選手ではスローインを正しく投げられない選手は多く、リーグ戦の試合中でもそれに対して何も言わない審判も多いです。
日本ではファールスローを取られるプレーでも、スペインでは取られずに流している事も多いのです。
サッカー監督やコーチは、チームに足りないもの、チームの課題などの中でより重要な物から練習メニューを決めます。
そうしていくと、自然とスローインの位置づけは下がり、練習メニューにスローインを入れないサッカー指導者が多くなるのが普通です。
チームの状況によっても異なりますが、私自身もチームとしての課題が他にあるのであれば、スローイン練習の優先順位は低くすると思います。
それがごく当たり前ですが、高いレベルの試合や、相手と均衡している試合であれば、1つのスローインで試合が決まる事は当然ある訳で、そのスローインの重要性を選手に意識させる必要性もあるでしょう。
また、サッカーをしている子どもたちには、正しいスローインの方法や、チームの戦術や相手によってより効果的なスローインの投げ方や方向を教える事を、育成年代のどこかではやらないといけない事だと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
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