スペイン政府の事務所に放置されていたオモロガシオン、高校卒業証明

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こんにちは、TETSUです。

オモロガシオン(Homologación)とは、スペインでの学位認定を証明する為の書類の事です。 

オモロガシオンの申請方法については、以下の2記事にてご紹介していますので、そちらをご参考にして下さい。

その1:「オモロガシオンの申請方法!スペイン、セビージャでの学位認定その1

その2: 「オモロガシオンの申請方法!スペイン、セビージャでの学位認定その2

 

私は高校卒業証明書のオモロガシオンが必要だったので、その申請をしていたのですが、実際に手元に届くまで約1年間もかかりました。 

それは政府の事務所の方々のスペイン人らしい適当な仕事のせいで、私のオモロガシオンが放置されていたからです。

この記事から、誰もこのようにはならないように、どなたかの役に立てればと思います。

申請をした時

オモロガシオンはスペインで生活をする上では必要になることもある大事な書類で、私もオモロガシオンが必要だったので申請をする必要がありました。

オモロガシオンの申請は、「SUBDELEGACIÓN DEL GOBIERNO(政府の事務所)」という所で申請をする必要があります。

 

私が申請をしたのは、去年の4月です。

オモロガシオンが完成するまでは時間がかかる事は知っていたので、余裕をもって早めに申請をすることにしました。

ですが、オモロガシオンの申請には様々な書類を準備する必要があるので、私はその準備を1月くらいから行っていました。

書類を準備するのは、とても時間と手間がかかります。

そして、全ての書類の準備ができて、セビージャにある「SUBDELEGACIÓN DEL GOBIERNO(政府の事務所)」に行き、オモロガシオンの申請をしました。

 

その時の担当の人は、1つ1つ書類を確認して、整理などをしつつ不備が無いかを確認していました。

私は書類等のコピーの予備も持っており、準備は万全にしていたつもりで申請に行きました。

そしてチェックが終わると、受付の人は、

これで問題はない、後は完成を待つだけだよ
 

と言ってくれたのですが、私は何かあっても嫌だったので、

TETSU
何か不足している書類は無いですか?完璧ですか?

と何回も確認をしました。

ですが、受付の人は

問題ない、数カ月後に完成を通知する手紙が届くよ

と何回も返答をしてくれたので、ようやく申請ができたというホッとした気持ちで、その場をあとにしました。

 

その後に謎の手紙

オモロガシオンの申請をした後は、私のVISAの関係で一度日本に帰らなくてはいけなくなってしまったので、日本に帰国をしていました。

ですが、申請をしてから1ヶ月程あとに、申請をしていた事務所からの手紙が、登録をしていたスペインにある家の住所に手紙が届きました。

詳しい内容は忘れましたが、その手紙の内容は、

あなたの卒業証明書を証明する書類が足りていない。3ヶ月以内に持ってこないと申請を取り消します。

との事。

 

申請をした時に、あれだけ不備があるか確認をして「無い!」と言われたのに、結果はこれです。

自分自身も必要書類はしっかりと全て提出したつもりでしたし、「卒業証明書を証明する書類」と言われてもそんな書類は知りません。

ですが、オモロガシオンは自分にとって絶対に必要ですし、なんとしてでも用意しなくてはいけなかったので、まずはその書類があるのかどうかを片っ端に調べました。

 

日本の外務省やらなんやらかんやらに何回も電話をして聞きましたが、

「日本は、『高等学校』とついている名前の学校は、すでに国での公式のものだから、それをわざわざ証明するための書類なんてない」

との回答しか得られず、結局何もつかめず。

そして次には、日本にあるスペイン大使館に聞いてみました。(恐らくこれが間違いないと思った) 

手紙の内容と事情を全て説明して見せてみた所、その書類は「等価証明」という物らしく、その証明を書類にスペイン語で付けて頂ける事だったので、一件落着。

1週間もかからずにその証明を付けて頂き、自分で直接受け取りに行きました。

そして、その書類を自分の代わりにスペインで提出をしてくれている方にお渡しして、提出をして頂きました。 

その不備だった書類を提出した時にも、スペインの政府の事務所からは「これで何も不足はしていない」と言われたそうです。

 

数ヶ月後の11月

それから数ヶ月の月日が経ち、既に私ももう1度スペインに戻ってきていた時です。

もう何ヶ月もオモロガシオンの完成を待っていますが、未だに完成を知らせる通知も届きませんでした。

11月にもなり、私の行くスペインサッカーコーチングスクール(サッカー監督養成学校)にも、オモロガシオンの提出を急がされていました。

本当はその学校に、オモロガシオンの提出を既にしなくてはいけなかったのですが、ずっと待ってもらっていた状況だったので、再度「SUBDELEGACIÓN DEL GOBIERNO(政府の事務所)」に行き、私のオモロガシオンの完成時期を聞きに行ったのですが、その後に唖然となりました。

受付の人に、

あなたのオモロガシオンは申請できていないよ

と言われたのです。

 

その事実を受け入れられず、その理由を聞いた所、「不足していた書類を持ってこなかったから」とのこと。

ですが、既にその書類も提出済みです。 

「不足していた書類を通知された手紙」と「不足していた書類の原本」も持っていたので、その場で見せて説明をしていた所、

それは不足していた書類ではない、原本が必要なんだ!

と言われ、その手紙にボールペンで「original(原本)」と書かれました。 

TETSU
原本は翻訳家に訳してもらって、提出は4月に終わっている!

と言ったら、

それは原本ではなく、その国の言葉で書かれた原本が必要なんだ

との事。

すが、その手紙に原本なんて文字は書いていないし、日本語の書類が必要とは申請用紙にも書かれていませんでしたし、今その手紙に「原本!」などと書かれても分かる訳ありません。

何十回も書類に不備がないかを確認したのに、一言「問題ない」としか言わず、不備があっても伝えてくれず、無言でずっと放置されていたので、もしも私がその時に聞きに行っていなかったら、そのままずっと放置され続けていたことになります。

 

彼らの対応には流石に腹が立って、私の主張を散々言いましたが、スペイン人らしく全く誤りもしませんし、彼らの言い訳ばかり言われるだけです。

また、それをしたからといっても、私のオモロガシオンがすぐに完成をする事もありません。

 

その、オモロガシオンの申請が出来ていなかったこと、オモロガシオンの完成までにさらに数ヶ月かかること、学校が待ってくれないことなど、

せっかく早めに申請をしていたのに、様々な問題がいきなり突きつけられ、その期間は本当に悔しく悲しく辛く、絶望的な気分でした。

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結局、日本語の原本をもう一度準備をして、申請をやり直し、次の年の2月にようやく私のオモロガシオンが完成しました。

最初の申請をしてから約10ヶ月、準備をし始めてから1年1ヶ月もかかりました。

 

スペイン人の言うことは、基本的に何も信用なんて出来ませんね。 

これからオモロガシオンを申請する方は、「スペイン語訳の書類」と、「日本語の書類の原本」をきちんと提出して下さい。

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ご覧いただきありがとうございました。




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